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塗装の仕上がりを左右する『下塗り』どう選ぶ?

新着情報現場ブログ

2025.12.15 (Mon) 更新

こんにちは。
河合塗装工業営業の伴です。

今日は、豊橋市牟呂町にある塗装現場へ行ってきました。

付帯部の下塗り作業

まだ始まったばかりのこの現場では、付帯部の下塗りをしていました。

屋根・外壁を除く付属部分が付帯部

付帯部とは、屋根と外壁以外の部分です。

具体的には、雨樋や破風、鼻隠し、軒天や庇などです。

付帯部は、家によってまちまちで、素材によっては塗ったり塗らなかったりも
あるので、現場によっても作業量がまちまちです。

今日は鼻隠しと帯の塗装作業

今日塗っているのは、鼻隠しと帯です。

帯とは、家の1階と二階の間などにある仕切りのような部分です。

下塗りに使用するのは主に錆止め塗料

下塗りに使用しているのは、錆止め塗料です。

付帯部の多くは、金属でできていたり板金が巻いてあったりするので
ほとんどの場合下塗りは錆止め塗料で行います。

錆止め塗料も色のバリエーションが増えた

昔は錆止め塗料といえば、赤茶色の塗料というイメージでしたが
今は白や茶色、黒、グレー等上塗りの色に合わせて使い分けています。

昔と違って、赤茶色の錆止め塗料は今ではほとんど使用せず、今では
公共工事の橋梁でたまに使用する程度です。

一般的な戸建て住宅の付帯部は、黒や焦げ茶色で塗ることが多いので、
今回も使用するのはこげ茶色の塗料です。

錆止め以外の下塗り材が必要になる場面も

屋根水切を見てみると、塩化ビニールが巻いてあるタイプでした。

屋根水切も付帯部に分類されるので、下塗りは錆止め塗料を使用して行う
事が多いのですが、塩化ビニールが付いている場合は勝手が違います。

密着しにくい塩ビにはビニタイトプライマー

下は板金なので錆止めを塗りたい所ですが、塗料が密着しにくい素材ということも
あり剥がれ防止のために専用の『ビニタイトプライマ-』を使用します。

ビニタイトプライマーは、白とグレーの2色なので今回はグレーを使用します.

本当は上塗りが黒なので、もっと黒っぽい色があるとなお良いのですが
白と比べるとグレーの方がだいぶ透けにくくはなるそうです。

下塗り材を選定するときのポイントは『下地』

どこを塗るにも、防水の施工をするにも、下塗り材は種類があり
時と場合によって使い分けますが、基本的に下塗り材を選定するときのポイントは
『下地』です。

使用する上塗りによっても使い分けるのかと思いきや、そうではないそうです。

上塗りが機能するための『下地づくり』が重要

下塗りの役割は、中塗や上塗を塗装できる土台を作ることなので、
下地の素材や状態に合わせて選びます。

トラブルのもとはだいたい下地

新設の塗膜の上なら割とどんな塗料でも塗装が可能なのだそうですが、
古い塗膜に新しい塗料を塗るときは、シンナーで下地ごと緩んで剥がれたり、
塗膜が膨れて剥離したり、密着が悪くて剥がれたり、いろんなトラブルが起こり得ます。

下地に合わせて適切な下塗り材を選定することで、その後に塗る塗料の耐候性などの
性能がいきてくるので、職人に求められる重要なスキルの一つが下塗り材を選定するスキル
だと改めて認識させられます。

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