屋根の下塗り作業
こんにちは。
河合塗装工業営業の伴です。
今日は、豊橋市大橋通にある屋根・外壁塗装の現場に行ってきました。
折半屋根の塗装
この現場は、金属の折板屋根です。
10年ほど前にリフォームされた際にカバー工法で、当時の既存屋根の上
から設置されたそうで、建物の築年数に対してだいぶ新しい印象です。
お見積りのときに施工を悩みましたが・・・
ガルバリウム鋼板の屋根で、今回お見積りのご提案時には屋根の塗装を
見送ろうか悩まれていましたが、外壁の塗料を高耐候のものにされたため、
次回のメンテナンスまでの期間を長くしたいとのお考えで、
一緒に施工することになりました。
錆止め塗料で下塗り
昨日、ケレンまで終わらせてあり、今日は下塗りの錆止め塗料を塗っていきます。
まずは、屋根廻りの板金から塗ります。
どちらも塗るのは錆止め塗料ですが、上塗りの色が違うため、
錆止めも色を使い分けます。
板金部分は、焦げ茶色の塗料を塗る予定なので、錆止めも
焦げ茶色です。
折板屋根の上に立ったりしゃがみながらの作業は、足腰に
くるそうで、筋肉痛になるそうです。
屋根の作業は、日差しを遮るものがない分、特に
暑さとの戦いです。
屋根用の塗料を準備
板金の下塗りが済んで、屋根の下塗りの塗料を準備していきます。
屋根は、明るめの色のほうが遮熱性能が高いのもあり、白っぽい色を使用します。
下塗り材の錆止め塗料にも色や一液タイプ、2液タイプなど種類がいろいろありますが、
今回は薄いグレーの2液タイプの塗料を使用します。
硬化が早く密着性がより高い2液タイプ
2液タイプは、硬化材を混ぜて使う塗料で、一液タイプと比べて硬化が早く、
密着が強くなる特性があります。
今回の様な金属の折板屋根や、表面に塩化ビニールがついているような金属屋根では、
このタイプを使用することが多いです。
折板屋根は、金属の板が曲げられており、屋根の平面の面積に対して塗装する表面積が
約1.7倍程もあり、意外とたくさんの塗料が必要になります。
広い範囲を塗るときは、一斗缶で手提げ缶を加工
外壁や屋根などの面積が広い塗装のときは、一斗缶を切って持ち手を作って、
手提げ缶に加工します。
皮スキを使って、持ち手を作っていきます。
手提げ缶づくりも職人の知恵とこだわり
切るときに、缶が潰れないように硬化剤の小さい缶を間に挟んで切っていました。
職人の知恵ですね。
持ち手部分に、保護のためのテープを巻いていきます。
皮スキで切った切り口は、缶切りで切ったときのように鋭くなっていて、手を怪我してしまう
原因になりやすいためです。
また、こうしておくと滑り止めにもなるそうで、缶を持って足場を移動することも多いので、
手をすべらせて塗料をこぼすのを防ぐ役割もあります。
いよいよ屋根を塗っていきます
屋根に下塗りを塗っていきます。
面戸の部分もしっかり塗り残しのないように塗って、折半の屋根の形に合わせて角度を調整
しながら、ローラーを転がしていきます。
ボルトも、錆びてしまうと雨漏りの原因になりかねないので、一緒に塗ります。
塗料の品質保持のために作りすぎには注意!
午前中から塗り始めたので、お昼休憩を挟むことを計算して午前中の分だけ先に塗料を
用意していました。
2液タイプは乾燥が早い分、混ぜてしまうと途中で固まってきてしまうリスクがあるので、
塗料の作る量をうまく調節するのも職人の経験が成せる技です。
まだまだ屋根の塗装作業は先が長いですが、熱中症にならないように
体調に気をつけながら頑張っていただきたいです。