ジョリパッドの質感そのままに!
こんにちは。
河合塗装工業営業の伴です。
今日は、豊橋市雲谷町にある塗装現場へ行ってきました。
ザラザラの塗り壁の塗装
今日は、外壁の塗装作業をしていました。
この現場は、外壁の下地がジョリパッドという塗り壁で、
今回使用する塗料は、グラナダフレッシュという塗り壁専用の
改修用塗料です。
ツヤツヤテカテカせず、透過性に優れた材料
塗り壁の独特の質感を維持しつつ、新築時のようなきれいな外観を取り戻す
事ができます。
お施主様の娘様が建築関係のお仕事をされていた関係で、使用する材料は
お施主様ご自身がこだわりを持って選ばれました。
仕様は同じ塗料で2回塗り
通常、外壁の塗装は、下塗りをして中塗り・上塗りと3回塗りの仕様の塗料が
ほとんどですが、このグラナダフレッシュは下塗り材を使用せず、
中塗り・上塗りと同じ材料を使用して2回塗りを行います。
今日はグラナダフレッシュ一層目の塗装です。
塗料は艶がなく、マッドな質感で細かい砂のような骨材が入っています。
水で薄めすぎないのがポイント
水性の塗料なので、多少水を混ぜて使用しますが、水を混ぜすぎると
養生テープの下に染み込みやすくなりラインが綺麗に出づらくなるため、
最小限にしてあります。
とにかく塗りづらい!
これを、刷毛とローラーを使用して塗って行くのですが、
塗料が伸びず塗りづらいそうです。
下塗りを行わない分、下地が材料を吸うことと、
この材料の特性によるもので、ただ軽くローラーを持って
転がすだけだと、塗料が均等につかずにスカスカになってしまいます。
意外にも力を使う作業
なのでこういった場合の塗装は思った以上に力を入れて行うそうで、
少しの範囲を塗るだけでも疲れるのだそう。
少しでも力を入れて作業しやすいように、ローラーのグリップ部分に、
テニスのラケットに巻くようなグリップのテープが巻いてありました。
空気が入らないように潰しながら塗ることできれいに仕上がる!
リシンの壁もそうですが、表面に凹凸のあるような骨材の入った壁は、
しっかりと塗料を潰すイメージで塗らないと中に空気が閉じ込められてしまい、
仕上がり時に空気が弾けたような跡が残ってしまうときれいに仕上がらないので、
注意しながら丁寧に塗っていく必要があります。
むしろ3回塗りの方が楽!?
塗料の仕様書を読むだけだと、2回塗りなので通常より工程が少ない分、
楽なのかなーなんて簡単に考えていましたが、職人からしてみたら
まだ普通の壁を3回塗るほうがよっぽど楽なのだそう。
確かに、塗装の作業を見学していると塗料が壁に吸われ過ぎて、少しの範囲を塗る間にも
何度も何度もローラーを塗料缶につけて塗っていました。
外仕事は暑さとの戦い!
大変な作業なので、作業に時間がかかるのもあり、暑さで体力を奪われるのを防ぐため、
今日は北面からぐるっと作業するそうです。
雨が振るのも困りものですが、南を塗る時は少し曇ってくれたらいいのにと思います。