トヨタホームのお家の塗替え
こんにちは。
河合塗装工業営業の伴です。
今日は、豊橋市西七根町むつみね台にある塗り替えの現場へ行ってきました。
屋根の上塗りが完了して、養生作業をしているところでした。
ハウスメーカーによって様々な仕様
この物件は、トヨタホームのお家です。
家もハウスメーカーごとに様々な特徴があり、トヨタホームは施工の際に
注意すべき点がいくつかあります。
ガスケットシーリングが施工されている場合
例えば、目地のシーリングで、ガスケットというはめ込み型のシーリング材を
使用されている事が多く、この部分は上から塗料を塗ったときに『ブリード』という
現象が起こりやすいので注意が必要です。
ブリードとは、シーリング材の油分(可塑剤)が浮き出てきて、ベタベタになってしまう現象で、
ベタベタの部分には埃などのゴミが溜まりやすく、美観を保ちにくくなります。
なので、ガスケットの施工されている部分には専用のブリードを抑えるための
下塗り材を塗ります。
この上から、通常通り外壁と同じように3回塗りを行います。
板金に付いている塩化ビニールに注意!
それから、板金部分に塩化ビニールが使用されていることも多く、
通常は板金は下塗りに錆止め塗料を用いますが、塩化ビニールの上には塗料が密着しづらく
剥がれを起こしやすいので、ここも『ビニタイト』という専用の下塗り材が必要です。
パッと見ただけではわかりにくいので、しっかり見極めて材料を選定する必要があります。
軒に金属の『見切り』
軒の部分の作りも、ハウスメーカーによって様々で、トヨタホームの場合は
取り合い(軒と壁の境目)に通気見切りが付いていることが多いです。
この部分は金属なので、先に錆止めを塗る必要があります。
軒天は通常下塗りなしの2回塗り工程なので、プラスのひと手間です。
瓦は瓦でも塗る瓦
屋根材にも特徴があります。
平らな形の瓦のようですが、コンクリート瓦なので塗装が必要です。
陶器瓦だと塗装は必要ありませんが、このようなコンクリートでできた
モニエル瓦は塗装することで防水性を担保します。
モニエルは4回塗りが基本
下地が塗料を吸い込みやすく、塗膜が形成されにくい上に密着が悪く塗膜の膨れや剥がれを
起こしやすい素材でもあるので、材料の選定や塗装工程も通常より一回多く塗ります。
基本的な塗装の工程や知識があっても、見落としてしまいやすい落とし穴ばかり
なので、塗替えの際はしっかりと適切な対応をしてくれる業社を見極めることが重要になります!